脳卒中予防10カ条

脳卒中予防10カ条(日本脳卒中協会作成)

  1. 手始めに高血圧から治しましょう。
  2. 糖尿病を放っておいたら悔いが残る
  3. 不整脈は見つかり次第すぐ受信
  4. 予防にはタバコを止める意思を持て
  5. アルコールは控えめは薬、過ぎれば毒
  6. 高すぎるコレステロールも見逃すな
  7. お食事の塩分、脂肪は控えめに
  8. 体力に合った運動を続けよう
  9. 万病の引き金になる太りすぎ
  10. 脳卒中起きたら直ぐに病院へ

~脳梗塞の前ぶれ発作に注意~
脳梗塞は前ぶれ発作が起きることがあり「近いうちに脳梗塞を起こすことがある」という警告信号です。高血圧・高脂血症・心臓病・糖尿病の人は注意が大切です。

  • 手足に力が入らない
  • 足がもつれる
  • 片方の手足がしびれる
  • 言葉が話せない
  • 物が飲み込めない
  • 視力障害

「人間は血管から老いる」といわれていますが、あなたの血管は大丈夫ですか
血液は汚れ固まって流れが悪くなり、そのために血管がつまったりある日突然不幸な事態がおきるかもしれません。
脳梗塞の予防は可能です。高血圧・糖尿病・高脂血症の予防治療が大切です。サラサラした血液、丈夫な血管が大切です。

ストレス社会により急増する「過敏性腸症候群」

過敏性腸症候群とは、腸内に潰瘍や腫瘍などの器質的異常がないにもかかわらず、下痢、便秘、腹痛などの症状がくり返し起こる疾患です。その疾患数は若年層を中心に年々増加傾向にあり約1200万人と推定されます。過敏性腸症候群は季節の変わり目や日常においては「通勤・通学の車内」や「会議・授業中」など強い緊張やストレスを感じる場面で症状が出やすいとされています。

過敏性腸症候群にかかりやすい人

  • 20代の女性
  • 働き盛りの人
  • まじめで几帳面な人
  • うつ傾向の人
  • 内向的で気が弱い人

過敏性腸症候群の3つのタイプ

下痢型・・激しい腹痛の後、粘液性の便。便通があると腹痛は治る。
便秘型・・便秘が長く続きコロコロした便が出る。
混合型・・数日間下痢が続きその後便秘となる。

過敏性腸症候群の原因と診断

現在のところはっきりした原因は分かっていませんが、一般的にはストレス、精神不安、不規則な生活などが原因と考えられている。診断は血液検査や大腸内視鏡検査、便潜血検査、腹部X線検査などで異常がなく国際的診断基準(ローマIII基準)を満たすとされます。

西洋医学的な考え・・・ストレスなどで自律神経が乱れて消化管運動の異常や消化管知覚過敏となった状態(うつ状態・不安神経症・ヒステリーなど)ともなうことあり。
東洋医学的な考えは気の巡りが悪くなり肝や脾の乱れた状態

過敏性腸症候群の生活・食事対策

【日常生活】
電車やバスにのる前会議や授業の前にトイレに行っておく。
適度な運動や趣味をもって心身の詰ったストレスを発散させる。
睡眠不足にならないように早寝早起きを心がけお腹を冷やさないように。

【食事での対策】
冷たい飲食・脂肪分の多い食事・アルコール・香辛料をとり過ぎない。
消化の良い野菜(大根・かぼちゃ・イモ類)や胃腸を温める食材をとる。
食物繊維の多い食品(にんじん、りんご、海藻類)や発酵食品をとる。

過敏性腸症候群の治療法

十分なカウンセリングと生活・食事指導・心理的療法などで改善されない場合は薬物による治療が行われる。西洋医学では主に消化管運動調節剤や過敏性腸症候群治療剤(ポリフル)が使用され改善されない時は腹痛に抗コリン剤下痢に乳酸菌製剤や止寫剤(ロペミンなど)東洋医学的では抗ストレス作用のある生薬や気を補う生薬、気の巡りをよくする生薬、鎮痛鎮痙作用のある生薬が使われます。

五月病・うつ病

一般的に4月の疲れが心身に現れるのは5月のゴールデンウィークを過ぎた辺りで何事にも無気力で仕事に身が入らない。イライラする、強い疲労を感じるといった症状が出やすくなる為「5月病」と呼ばれています。5月病はいわゆる俗名で医学用語では一般的に適応障害やアバシーシンドローム(無気力症候群)と呼ばれています。

~気がつけば5月病から「うつ病に!」~

多くの場合、5月病は環境の変化による一過性の心身不調なので、人間関係や仕事に慣れるに従って良くなっていきますが不調が長くつづくと、うつ病になってしまうこともあります。

~こんな傾向が続くあなたはうつ病予備軍!~

  • 仕事などのミスが増えた
  • 人に悪口を言われているような気がする
  • イライラして怒りっぽくなった
  • 以前より元気がない
  • 人との交流をさける
  • 毎日の生活に張りが感じられない
  • 酒量が増えた

うつ病の精神症状

憂鬱、不安感
意欲の低下
判断力の低下
自殺思考

うつ病の身体症状

不眠
肩こり
食欲低下
倦怠感
のぼせ

頭痛、頭重
性欲低下
息苦しい 便秘
胃の痛み
心臓がドキドキ

うつ病の状態

西洋医学的・・ストレスなどで自律神経の乱れが続き脳内の神経伝達物質セロトニン、ノルアドレナリンなどの働きが低下している状態。

東洋医学的・・心身の疲労により生体エネルギーである気の活動を担う肝の働きが低下し気滞や気虚となった状態。

うつ病の予防と注意点

心と体を休める為、十分な睡眠と適度の運動、規則正しい食生活が大切、就寝前の入浴は全身のストレスが改善されリラックス出来ウォーキング、サイクリングもストレス発散になる。家族や周りの人と日々コミュニケーションをとることも予防に大切です。

うつ病の予防に良いといわれる食品

セロトニンの材料となる必須アミノ酸やビタミンB6を含む食品や肝の働きを助ける酸味食品、赤みの魚、豆腐、バナナ、チーズ、レモン、イチゴ、キウイなど

注意点

  • 励ます行為は禁物、無理に強制しない
  • 常に温かく見守り安心感がもてるようにする。

うつ病の治療

十分な休養と薬物療法と精神療法が行われる。
漢方薬安神作用、補気、理気作用の生薬が使われます。


耳鳴りはなぜ起こる?

雑音を感じる病気を「耳鳴り」と言い、厚生労働省の調査によると日本人の3%が耳鳴りの症状を有することがわかりました。35歳から増え65歳から74歳で最も多く症状を感じます。耳鳴りは聴診器などで他人にも聞こえる耳鳴(他覚的耳鳴り)と本人にしか聞こえない(自覚的耳鳴り)に分け、他覚的耳鳴りは聴覚の異常ではなく耳周辺の部位の異常により聞こえる耳鳴りです。自覚的耳鳴りはメニエル病・難聴・音響外傷・脳の病気・自律神経失調・過度のストレス・老化などの要因があり体のどこが悪くて起こっているのか判断が難しい。

漢方的な観点では(1)腎虚(2)瘀血(3)水滞 特に腎虚と関係あり

~日常で出来る耳鳴りの軽減法~

耳鳴りを軽減するには耳鳴りを意識しすぎないことが大切で必要以上に意識するとストレスにより耳鳴りをさらに悪化させるからで耳鳴りを気にならない音にかえる、音響療法と精神的ストレスを和らげて耳鳴りへ意識が行かないようにする方法です。

  • 音響療法・・・耳鳴りより小さい音を聞き続けることで次第に脳と耳にその音をなれさせ就寝時に音楽をながすのが効果的です。
  • 精神的ストレスの軽減・・・睡眠をしっかりとる。アロマテラピ、入浴・運動など。

~耳鳴りの食養生~

血液循環を改善DNA・EPA 血管を正常に保つ(レシチン) 腎機能を高める(ビタミンミネラル)

~耳鳴りに伴う症状から考えられる病気の特徴~

  • 両耳から聞こえる・・・老人性難聴・騒音性難聴他
  • 片耳から聞こえる・・・突発性難聴・メニエル病・聴神経腫瘍他
  • 耳が遠くなる・・・突発性難聴・老人性難聴・耳垢塞栓・耳管狭窄・メニエル病・耳硬化症
  • 眩暈がする・・・・メニエル病・内耳や脳の血行障害脳腫瘍
  • 自分の声が響く・・耳管狭窄中耳炎

  • 動悸、しびれなど全身に不快感がある・・・自律神経失調、更年期障害、ストレス
  • 上記の症状が少ない場合・・・内耳や脳の血行障害、高血圧、低血圧
  • ザーという低音が聞こえる・・・耳垢塞栓、耳管狭窄、耳硬化症など
  • キーンという金属音が聞こえる・・・メニエル病・突発性難聴、ストレス
  • ジーというセミの鳴き声・・・感音器への障害が疑われる、頭痛や動機、肩こりなどがある時は高血圧低血圧貧血の可能性。

秋は呼吸器系のバランスを崩しやすい

秋は気候の変化が大きく空気が乾燥し、のどや鼻の粘膜を傷つけ風邪などに対する抵抗力が弱まり、肺などの呼吸器系の症状が出やすい。秋に働く臓器は肺です。秋は副交感神経から交感神経に変わる季節でそれだけ体もストレスを受けることで喘息などの呼吸器疾患が発症しやすくなります。

 秋→肺と関係深い 

~秋は喘息発作が出やすい~

喘息とは・・・様々な原因により気管支に炎症などがおこり、気管支が狭くなることで呼吸が苦しくなり発作を繰り返す病気です。

~主な発作の特徴~

痰・喘鳴・せきが呼吸困難・・・特に就寝時におきやすく、寝ているときは副交感神経が優位に働き気管支を収縮させるからです。

秋に喘息を起こしやすい原因

花粉・・・秋に飛散しやすいブタクサ、ヨモギなどがアレルギー反応を起こします。

台風などによる気圧・気温の変化・・・気管支が刺激されて喘息を起こしやすくなる。

細菌・ウィルス感染・・・乾燥した空気を吸うことにより気道粘膜が障害される。

自律神経への負担が増加・・・・ホルモンのバランスが崩れやすく気管支に影響を与える。

喘息の薬物療法

西洋医学では気管支の炎症を抑えるために吸入ステロイドを用い発作時に気管支拡張剤が使用される。漢方治療を求めるものが多く東洋医学では、主に利水剤などが使用され更に弱った肺の働きを良くするためには補剤を使用する場合もあります。

喘息の食養

肺を潤す食材として代表的な物は梨・ブドウ・百合根・レンコン・白ゴマ等、にんにくも去痰効果がある民間薬として古くから用いられている。
マグネシウムは気管支の収縮をゆるめる。アレルギー反応を抑える働きがあるのでよいとされる。
マグネシウムの豊富な食品はひじき・アーモンド・クルミ・小豆・油揚

*インフルエンザが拡大しつつあります

冷えと乾燥はインフルエンザの感染がしやすくなります。
早めの予防に「バンランコン」のうがい・服薬を・・・。